ロイヤルワラント(王室御用達)とは?他国とは変わっているイギリスの王室御用達もご紹介

王室御用達とは?

王室御用達とは、名前の通り「王室がお気に入り」とされる称号です。

王室御用達のブランドや品々・サービスは飲食から衣類など幅広く、主にヨーロッパの様々な国で設けられています。

イギリスのヘンリー2世が始めたとされる王室御用達は、今から800年以上も前からと長い歴史を持ちます。

王室御用達は国王や女王が授ける称号

王室御用達(ロイヤルワラント)は、国王や女王がブランドやサービスに対して授ける称号です。

王室御用達がどのように決められるかは非公開になっており、突然王室御用達になったと知らされ、驚くことも多いようです。

イギリスでは国王や女王以外も王室御用達の決定権がある

王室御用達は、国王や女王が授ける国々がほとんどですが、イギリスは国王や女王以外にも決められる権限があります。

そのため、イギリスでは、国王や女王そして皇太子がそれぞれ王室御用達を決められ、ブランドやサービスなどはその証に紋章(ロイヤルアームス)を刻めます。

王室御用達は5年毎に審査される

王室御用達(ロイヤルワラント)は、5年毎に審査されくぐり抜けたブランドやサービスのみ継続して称号を使用できます。

そのため、5年後には審査で落ちてしまう可能性もあるのです。

王室御用達(ロイヤルワラント)の紋章は継続して称号を得られるほど数が増えていき、その数が多いほどランクが高いブランド・サービスといえます。

エリザベス2世が崩御し、状況が変化

2022年エリザベス女王が崩御し、これまで続いてきた王室御用達の状況が大きく変わりました。

その状況に世界が注目しています。

これまでの王室御用達(ロイヤルワラント)が無効に

エリザベス2世が崩御されたときには、800以上のロイヤルワラントがありました。

これらの王室御用達は、エリザベス2世が崩御されたときに無効となりました。

無効となる点は、国王や女王が崩御されたときには必ず起こります。

800以上のブランドやサービスがパッケージデザインを変更

チャールズ皇太子がチャールズ3世として即位しました。

チャールズ3世から改めて認定されなければ、これまで王室御用達として名乗ってきたブランド・サービスは使用できません。

そのため、新たに王室御用達(ロイヤルワラント)をロイヤルワラントホルダー協会に申請し、国王から認定される必要があります。

チャールズ国王(チャールズ3世)が即位し、再申請するにも条件が

今回王室御用達(ロイヤルワラント)を再申請するにあたり、条件が発表されました。

過去7年間のうち5年以上王室に定期的・継続的に製品やサービスを提供している

こちらが条件となりますので、これまで800以上のロイヤルワラントすべて再申請が可能ではありません。

そのような点からも、今後チャールズ国王はどのようなブランドやサービスに称号を与えるか注目されています。

これから決まる王室御用達に目が離せない!

これから再申請される王室御用達(ロイヤルワラント)。

厳しい審査の中くぐり抜け、見事手にするブランドやサービスはどのようなものか、今後も目が離せません。