元革靴販売員がおすすめする、「革靴の雪対策」11選

記録的な寒波のニュースで、雪の日対策でバタバタした方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、雪の日におすすめしたい対策を

・滑り止め

・撥水防水スプレー

・乾燥剤

からご紹介します。

滑り止め

雪の日によりおすすめしたい滑り止め。

雨の日も場所や靴底の素材によって滑りやすい場合があります。

そのため、雪の日だけでなく雨の日にもおすすめです。

ここでは、今まで使ってきた滑り止めの中でもよりおすすめしたいものをご紹介します。

ノンスリップステッカー 紳士靴用

コロンブスの滑り止めは、ワンコイン程で購入できるので手が出しやすい価格帯。

メンズはブラックとベージュ、レディースはベージュのみの取り扱いです。

中には一緒にヤスリが入っており、滑り止めを貼る前にヤスリで削って貼ります。

 ヤスリで削りすぎてしまうと、凹凸がでやすく貼りにくいもしくは剥がれやすい可能性があるため、注意が必要です。

ビブラムソール

ビブラムソールは、防水機能に特化しているゴアテックスや雪の日用の靴底にも使われている底材です。

通常の底材に比べ、ビブラムソールは底材が厚めで雪道などでも滑りにくく作られています。

また、底材全面にビブラムが使われている場合もあれば、部分的にビブラムが使用されている場合もあります。

 ビブラムソールに張り替える修理を受け付けている靴屋さんもあります。クオリティが気になる方はそちらも検討するといいでしょう。

撥水・防水スプレー

撥水や防水スプレーも雪の日の対策におすすめです。

それぞれの違いはどのような点でしょうか。

 撥水スプレーのの特徴
・フッ素配合で空気の通り道をつくる
・革など呼吸している素材におすすめ

しかし、防水スプレーに比べて防水機能が落ちるため、革製品は雨の日や雪の日を極力避けるといいでしょう。

 防水スプレーの特徴
・シリコンで膜をつくり、しっかりとガードする
・雨や雪では、より防水性が優れる

しかし、しっかりと膜を作るため、革製品は呼吸ができなくなるほか、湿気がこもりやすい点がデメリットといえるでしょう。

ここでは、それぞれご紹介したい商品をご紹介します。

コロンブス アメダス 撥水・防水スプレー

コロンブスのアメダススプレーは、撥水防水スプレーの中でも特に知られているシリーズではないでしょうか。

さまざまな靴屋さんやバラエティショップでも取り扱いがあり、一度でも見たことがある方もいらっしゃるでしょう。

家で使う用で便利な大きなサイズと持ち運びにも便利なミニサイズなど、サイズ展開が豊富です。

アメダスは、フッ素でコーティングしているため、革が呼吸しやすいような撥水スプレー。

防水のほか、汚れ防止の耐久性もよく、特に水気のある汚れが付きにくい印象を持ちました。

私は旅行時や長時間の外出時などで、持ち運び用にアメダスの60mlを携帯しています。

M.モゥブレィ プロテクターアルファ

M.モゥブレィは、シューケア用品でよく知られるメーカーです。

プロテクターアルファは、百貨店などお高めの場所で目にすることが多い印象を持ちます。

サイズ展開が豊富な点や粒子が細かい点が特徴で、従来品(当社比)の2.5倍の使用が可能です。

また近年、M.モゥブレィでは精油が含まれるなど天然素材を使用したシューケアも展開しています。

天然素材のシューケアは、革にやさしいだけでなく、精油の香りの中でお手入れを楽しめる点も特徴といえるでしょう。

KICKS GOLD スニーカー防水スプレー

SNSで話題にもなっている、KICKS GOLD スニーカー防水スプレー。

シンプルでかっこいいモノトーンのパッケージなため、おしゃれな印象を持ちます。

撥水スプレーに使用されているフッ素とコーティングのシリコンが配合されています。

シリコンが配合されているため、フッ素のみの撥水スプレーと比べ、防水効果の持続が高まります。

スプレーのかける頻度や履く頻度により異なりますが、1週間効果が持続する場合も。

30日間全額返金保証もあり、初めて購入する方でも購入しやすいシリーズです。

ジェイソンマーク 防水スプレー

ジェイソンマークは、スニーカーケア用品を販売しているメーカーとして知られ、定期的にSNSで話題になります。

私自身、ジェイソンマークのシューケア用品を使用しており、何度もリピートしています。

ジェイソンマークの防水スプレーは、霧吹きのような形状なため指で押すと細かいミスト状で出てきます。

そのため、スプレー缶が使いにくいまたは力が入りにくい方にもおすすめです。

他のメーカーに比べ、シューケア用品の独特なにおいも少ないです。

においに過敏な方には、ぜひ一度試していただけたらと思います。

乾燥剤

乾燥剤は、天気問わず毎日履いた靴に入れると湿気が取れますのでおすすめです。

特に雪の日や雨の日は、帰宅後すぐに乾燥剤を入れ、翌日乾燥剤を取り出しシューキーパーを入れましょう。

 シューキーパーは、帰宅後ではなく、翌日に入れるとシューキーパーがいたみにくいです。

ここでは、特におすすめしたい乾燥剤をご紹介します。

コロンブス フレッシュインサート

コロンブスは、独自の乾燥剤からリーガルで販売している乾燥剤など幅広く展開しています。

この乾燥剤は、つま先からかかとまでしっかり入る乾燥剤

乾燥剤の効果は半年程ですが、繰り返し使えるタイプです。

青から赤に変わったときは、湿気がたまったサイン。日干しをすると色が変わり青に変わります。

 使用している期間が長くなるにつれ、赤に変わる期間が早くなっていきます。

求めやすい価格帯や一晩で靴の中がほとんど乾く大きさなので、1つ持っておくといいでしょう。

コロンブス 靴の抗菌・乾燥・脱臭剤 シュードライ

靴の抗菌・乾燥・脱臭剤 シュードライも、先程と同様コロンブスから出ている乾燥剤です。

フレッシュインサートと違う点は、つま先が重点的に湿気が取れるまた、そのぶん大きさがコンパクトなため、出先など持ち運びにも便利です。

青から赤に変わるサインも同様、日干しするといろが色が青に変わります。

 効果は半年程ですが、先程ご紹介した商品よりも大きさが小さいため、少し早めに交換するとおすすめです。

ドライペット


エステーから展開されている、ドライペットの除湿製品。

ホームセンターやドラッグストアで見たことがある方や購入している方も多いのではないでしょうか。

コロンブスと違う点は、開封(使い始め)の日にちが書けることです。

乾燥剤は、半年程で替え時のものが多くありますが、日にちを書くことでいつが替え時かわかりやすいです。

また、大きさ(高さ)がコロンブスより少し大きめなため、足のサイズが大きめの方にもおすすめです。

コロンブス同様、日干しサインも青から赤に変わります。

ドライペット


先程ご紹介したものは、ドライペットの乾燥剤。一方こちらはジェル状の乾燥剤です。

脱臭効果もあるので下駄箱などのにおい取りにもおすすめ。

私は乾燥剤を靴の中に、ジェル状の乾燥剤は下駄箱や本・CD棚に入れています。

使い始める前と比べると、下駄箱を開けたときににおいを抑えられ、効果を感じています。

また、用途問わず使えるだけでなく、手のひらサイズなため持ち運びにも便利な大きさです。

Lelante レランテ 消臭剤

レランテは、これまでの乾燥剤とは異なるものが中に含まれています。

コロンブスやドライペットには、乾燥剤の役割をするシリカゲルが含まれていました。

お菓子などにも入っているシリカゲルですが、それらとはまた種類が異なるものです。

一方レランテは、竹炭のみが中に入っています。

この竹炭は、昔から使われている歴史あるもので、消臭や乾燥剤の役割をしてくれます。

カラー展開も豊富で、グレーやブルーが人気です。

シリカゲルの乾燥剤とはちがい、日干しのサインはありませんが、2週間に一度干すようていねいに丁寧に記載されています。

こちらのショップはとても丁寧で、後日手書きのお手紙を送ってくだり、ほっこりした気持ちになりました。

雪の日対策をしっかりしよう!

雪の日の対策をすると、道での転倒防止や靴が傷みにくいなどのメリットがあります。

雪の日がちかい場合など、これまでしていなかった対策がありましたら、ぜひ行ってみてください。