リーガルで人気の紳士革靴!315R 811R 011Rの違いは?特徴もご紹介。

製法のちがい

革靴には、様々な製法があります。製法によって特徴が異なり、メリットデメリットもあります。

ここでは、グッドイヤーウェルト製法とマッケイ製法についてご紹介します。

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グッドイヤーウェルト製法の315R

315Rは、グッドイヤーウェルト製法で作られています。

グッドイヤーウェルト製法とは、

・足に当たるパーツ(コルク)が多く含まれている

・そのぶん重いが、なじんでくると自分の足型にフィット

・複数塗っており、外側の張り(コバ)が大きいため、ボリュームがあるように見える

・中と外をそれぞれ縫い付けている製法で雨が染みこみにくい

などの特徴がある製法です。

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マッケイ製法(セミマッケイ)の811Rと011R

011Rと811Rは、セミマッケイ製法で作られています。

セミマッケイ製法は、

・かかと部分を接着剤を使用したセメント製法

・かかと以外を中と底を一緒に縫い付けている

・パーツが少ないので軽い

・中と底を一緒に縫い付けているので雨が染みこみやすい

などの特徴がある製法です。

マッケイ製法との違いは、かかと部分をマッケイ製法と呼ばれる縫い付けであるかセメント製法と呼ばれる接着剤を使用した製法であるかです。

そのため、セミマッケイ製法は、マッケイ製法とセメント製法を合わせた作りといえるでしょう。

セミマッケイ製法をマッケイ製法と記載するメーカーも多いですが、リーガルでは「セミマッケイ製法」と記載しています。

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かかとの高さのちがい

ここまで、製法の違いについてご紹介しました。重厚感のあるグッドイヤーウェルト製法と軽めに履けるセミマッケイ製法、どちらがお好みでしたでしょうか。ここからは、かかとの高さの違いについてご紹介します。

リーガルの中でもかかとが高めな315R

315Rは、リーガルの中でもかかとが高めの革靴です。製法問わずかかとの高さを比べた場合ですので、少しでもかかとの高さが高いほうが好みの方におすすめです。

幅の表記は2Eですが、かかとが高い点や元々幅が広めなため、足が前に滑りやすいです。

そのため、購入するときにはスニーカーのサイズから1センチ以上下げる方も少なくありません。

足の幅が細めな方は1センチはサイズを下げるもしくは中敷きでの調整も含めて考えておくとよいでしょう。

ぱっと見てかかとの高さが高い!と分かるような方は少ないため、周りにバレずに高さがある革靴を履きたい方にもおすすめです。

かかとの高さが控えめな811Rと011R

811Rは、かかとの高さが控えめな革靴です。かかとの高さは控えめですが、幅が広めな革靴ですので、ボリュームがあるように見えます。

かかと部分は、2段階に分かれているように見えるデザインですので、かかと部分の修理を出すタイミングがわかりやすいといえるでしょう。


811Rには、品番違いの810Rがあります。靴紐を通す1段目(一番下)が閉じている811Rとは違い、810Rは開いているタイプです。

かかとの高さは同じですので、幅がより広いものを好む方はこちらをおすすめします。

011Rも811R同様で、かかとの高さが控えめな革靴です。811Rとは違い、かかと部分に凹凸のデザインがあります。

かかとだけでなく、底材全体に凹凸があるデザインになっていますので、滑りにくいといえるでしょう。

 底材が減ってくるとツルツルになりますので、滑りにくさは減ると考えておきましょう。
つま先が細めであり、かかと部分も811Rと比べるとコンパクトな作りになっています。
よりシャープなデザインがお好きな方や、成人式や就活、社会人1年目など比較的若い方が購入される印象があります。

靴の滑りやすさは?

では、それぞれの革靴を履いたときに滑りやすさはどのくらい違いがあるのでしょうか。ここでは、3足を比較しながら滑りにくくなる方法などもご紹介します。

底に凹凸がない811R

811Rは、かかとだけでなく底材全体に凹凸がない革靴です。そのため、底の裏側が見えたときにはおしゃれに見える印象が強く、それを目当てで購入される方もいらっしゃいます。

おしゃれな一方で、より滑りやすい点が注意すべきポイントです。ここで滑りにくくする方法をご紹介します。

底材が傷つくとその傷によって滑りにくくなります。そのようになるまでは、雨の日や滑りやすい場所では履かないようにすることデザインが気にならない方は底材にゴムを貼る方法もひとつでしょう。

滑りやすいつま先や足裏中央に既製品を貼る方もいらっしゃいますが、中には修理に出してゴム貼りをする方もいます。


実際に2色展開しているこちらを使用していましたが、粘着力が強く滑りにくいと感じ、何度も使っていました。

 粘着力が強いため、剥がす前提で貼ると剥がしたときに跡が残ることがありますので、注意しましょう。

底に凹凸がある011Rと315R


011Rは、先ほどご紹介したように底材全体に凹凸があるつくりです。そのため、履き始めから滑りにくいです。凹凸のデザインが好みではないとおっしゃる方もいらっしゃいますが、実際に滑りにくいと何度もリピート購入される方も少なくありません。

底材に滑り止めをつける必要なくすぐに履けるため、天気問わず購入してすぐに革靴をなじませたい方にもおすすめです。

 マッケイ製法のため、雨の量など天気によっては、底材から水が染み込む可能性があります。
色違いも同様に、凹凸がしっかりと付いている革靴ですので、滑りにくい革靴目当てに色違いを購入される方も。


315Rは、これまでご紹介してきた革靴と違って底材のみつま先から足の中央部までゴム貼りがしてあるデザインです。また、かかと部分には控えめではありますが、凹凸がありますので、履き始めから滑りにくい革靴といえるでしょう。

広い範囲にゴム貼りされているデザインですが、かかと部分がより減りやすい方が多い傾向です。中には、かかと部分のみゴム貼りの修理をされる方もいらっしゃいます。

かかとの高さが高いですが、底材全体がとても減っている方を除いて、滑りやすいとのお声はほとんど聞いたことがありません。

かかとの高さで心配される方も少なくありませんが、雨の日でも比較的スムーズに履ける革靴と考えてよいでしょう。

ツヤは3足とも出やすい

お手入れでも気になる革靴のツヤ。お手入れ後のツヤでモチベーションが上がる方もいらっしゃるのではないでしょうか。私もお手入れの仕上がりを見て、モチベーションが上がるひとりです。

今回ご紹介した革靴は3足ともツヤが出やすいタイプです。ブラッシングによって、よりツヤが出ますので、しっかりとブラッシングしていただくとおすすめです。


ブラシは、様々なメーカーから発売していますが、できれば豚または馬のブラシがおすすめです。
渡しの場合、お手入れの仕上げは、豚のブラシを好んで使っていますが、メーカや個人によって豚派なのか馬派なのか、おすすめのブラシに違いがあります。

ぜひ、ご自身で使ってみて仕上がりがよいほうを選んでみてください。おすすめのブラシについては、こちらでご紹介しています。

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底材やかかとの修理は3足とも可能

底材やかかとの修理は3足ともできます。底材全体の修理では、かかとも一緒に交換され戻ってきます。

かかとのみの場合は、かかと部分まるまる交換です。

革靴のタイプによっては、デザインの切り替えになっているかかと部分からなど細かく修理ができます。

しかし、こちらの3足はかかとの修理の場合、かかと全体のみの修理となりますのでご注意ください。

現在修理の金額も値上がっており、修理をする場合

・底材(パーツの交換など含む)で2万円(製法によって金額が違う)

・かかとのみで5000円

ほどを視野に入れておくとよいでしょう。