元革靴販売員がおすすめする、シューケア用品13選「ブラシ」

シューケアでかかせないアイテムのひとつ、ブラシ。

大きさや毛のかたさなど様々です。

ここでは、私が普段から使用しているブラシをご紹介します。

近年スニーカーケア用品も増えてきましたので、スニーカー用ブラシも合わせてご紹介します。

馬毛ブラシ(ホースブラシ)

馬毛ブラシは、ほこりなどを取るときなどクリーナーを使用する前に使っています。

ここでは、現在私が使用している馬毛ブラシをご紹介します。

革靴の種類やカラーによって変えていますので、複数の馬毛ブラシを使い分けています。

近藤 ホースブラシ

近藤のホースブラシは、

他に比べ毛がやわらかい

ブラシ横に溝があるので持ちやすい

点が特徴です。

少し小さめで持ちやすく、手が小さめの方にも向いています。

毛がやわらかいので、傷をなるべくつきたくない革製品やよりやわらかい革製品におすすめです。

やわらかいぶん毛が抜けやすいので、ブラシを使用するときには下になにか敷くといいでしょう。

私はそのまま捨てられる紙類をひいてブラシをかけています。

 届いた際は毛がねてる状態でしたが、使用しているうちに戻ってきました。

 

コロンブス 馬毛 ジャーマンブラシ

コロンブスのホースブラシは、靴の大きさ問わず使用しています。

持ち手の幅が広く、しっかりと握れる

毛がかためで抜けにくい

ドイツ製のジャーマンブラシ

が特徴です。

こちらのコロンブスホースブラシは、複数揃えやすい価格帯なため、私も複数購入し靴のカラーによって使い分けています。

また、リーガルで販売されているブラシもコロンブスのものです。リーガルのブラシを御使の方で使い比べされる方もいらっしゃいます。

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ホームセンターなどにも置いてある場合も多くあり、手に入れやすい点もポイントです。

私は黑・茶・紺の革靴それぞれ専用のブラシとして使用しています。

 

Mモゥブレイ ミニ馬毛ブラシ(ミニホースブラシ)

Mモウブレイのミニホースブラシは、

他に比べ幅も長さも短い

持ち運びに便利なサイズ

毛がかためで抜けにくい

が特徴です。

小さめのサイズなため、手が大きい方には使いにくい場合があります。

手が小さめの方や出番が少ない色の革靴などにも向いています。

また、持ち運びがしやすいサイズなため、出先などで持ち運びたい場合におすすめです。

私は、白の革製スニーカー専用のブラシとして使用しています。

Mモゥブレイ 馬毛ブラシ(ホースブラシ)

Mモゥブレィのホースブラシは、

ブラシが大きく長め

毛がやわらかめ

持ち手に溝がない

が特徴です。

他に比べ長めなブラシですが、持ち手に溝がないため手全体で持てる作りです。

ブラシの大きさから、サイズが大きめの靴やブーツなど革の面積が大きい靴に向いています。

豚毛ブラシ

豚毛ブラシは、馬毛とは異なり毛がかためです。

そのため、クリームを塗った後に最後の仕上げとしてブラシを使う方法や雨天などでついた汚れを取るのに向いています。

ここでも、実際に使用している豚毛ブラシをご紹介します。

コロンブス 豚毛ブラシ

コロンブスの豚毛ブラシは、

毛の色が白と黒の2色展開

ブラシの淵に溝がある

毛が抜けにくい

が特徴です。

馬毛ブラシよりもホームセンターで手に入れやすく、大きめでも手頃な価格です。

私は、黑・茶・紺の仕上げ用ブラシや、雨天などで汚れがついた場合泥などを取るのに使用しています。

かための毛なので抜けにくく、かための泥でも取れやすいです。

コロンブス 豚毛ブラシ

コロンブス豚毛ブラシは、

小さめサイズ

ブラシの淵に溝がない

丸みのある形で持ちやすい

が特徴です。

先程ご紹介したコロンブスの豚毛ブラシよりも、一回りほど小さい大きさです。

小さめですが丸みのある形をしていますので、しっかりブラシを握れます。

形が丸いためか、使っているうちにブラシが外に向きやすいですが使用上特に問題なく使えています。

出先など持ち運びしやすいサイズなため、そのような用途でもおすすめです。

山羊毛ブラシ

山羊毛ブラシは、ホームセンターやバラエティショップ含め置いてある場所は少ないです。

そのため、馬毛ブラシや豚毛ブラシ以外見たことがない使用したことがない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは、馬毛ブラシや豚毛ブラシに比べ、高価な山羊毛ブラシをご紹介します。

コロンブス 山羊毛ブラシ

コロンブスの山羊毛ブラシは、

購入しやすい価格帯

大きめサイズ

毛が抜けにくい

が特徴です。

山羊毛ブラシは、馬毛や豚毛に比べやわらかく高価なため、メーカーによっては驚くほど価格なものもあります。

こちらのコロンブス山羊毛ブラシですが、ご紹介した大きめサイズと価格や大きさはあまり変わりません。

そのため、よりリーズナブルで購入できます。

山羊毛ブラシは、革がやわらかくお手入れもより慎重にする場合に使用しています。

特に丁寧になめしてある革や牛でいう子牛のように大人ではない革などが主な使用用途です。

スエード専用ブラシ

スエードのお手入れでは、毛を起こすときれいに見えるためブラシの使用がおすすめです。

スエードブラシは、毛を起こすほか、ほこりなども取る役割もあります。

スエードも色ごとにブラシを揃えるといいでしょう。

ここでは、特におすすめしたいスエードブラシをご紹介します。

サフィール スエードブラシ

サフィールのスエードブラシは、

波のような形でほこりも絡め取る

大きすぎないサイズ

かたすぎないゴムでちぎれにくい

が特徴です。

ゴム製ですので、使用しているうちに先端が弱くなってきます。

長年使用していると、先端がぽろぽろと取れてくることもあります。

しかし、サフィールのスエードブラシはかたすぎずやわらかすぎないため、先端が傷みにくいです。

また、波のような形でほこりなどの汚れもしっかりと絡め取ります。

私は茶・グリーンのスエードを持っており、それぞれ色付きのスエード用スプレーと合わせて使用しています。

小回りがきくブラシ

小さなブラシは数多くのメーカーや種類があります。

小回りがきくブラシは、色の補色などに大きく役立ちます。

ここでは、色が薄くなったときによく使用しているブラシをご紹介します。

Mモゥブレィ ブラシ

Mモゥブレィのブラシは、

持ち手の部分に丸みがある

毛がかため

が特徴です。

持ち手の部分が丸いため、手が滑りにくくしっかりと持てます。

また、やわらかいブラシに比べると、ブラシを往復する回数が少なめで色が入ります。

毛がかたいため、デリケートなやわらかい革には傷がつく可能性もありますので、私は成牛などかための革に使っています。

 

コロンブス ブラシ

コロンブスのブラシは、

持ち手が台形のような形

毛がやわらかめ

使用後洗ったときは早く乾きやすい

が特徴です。

毛がやわらかめため、色を入れるときにはブラシを細かく往復する必要があります。

しかし、そのぶん色もきれいに入りやすく、デリケートな革も傷がつきにくいです。

色をつける場合、使用後はブラシについているクリームがかたくなってしまいます。

次回すぐに使用できるよう使用後はすぐに洗っていますが、その際に早く乾きやすい点もポイントです。

スニーカー専用

スニーカーは、合皮やキャンパス革などより様々な生地で作られているのではないでしょうか。

私は、スニーカーの生地にあわせて使用するブラシを変えています。

ここでは、キャンパスから革までそれぞれ使用しているブラシをご紹介します。

アズマ 靴洗浄用ブラシ

アズマ靴洗浄用ブラシは、

毛がかため

キャンパス生地などゴシゴシ洗う用におすすめ

泥などかための汚れも落ちやすい

が特徴です。

キャンパス生地など汚れが目立ちやすいスニーカーに、スニーカー用のクリーナーを使用し、力を入れてゴシゴシと洗っています。

また、革製のスニーカーはゴム製になっている底まわりなど使用できる素材のものの場合こちらで汚れを落とすときもあります。

また、毛がかためなので泥などの汚れが落ちにくい汚れもスムーズに落ちやすいです。

私はスニーカーのほか、排水口や玄関・ベランダ掃除などの汚れを落とすときにも使っています。

ジェイソンマーク ブラシ

ジェイソンマークのブラシは、

底まわりの溝におすすめ

毛がかため

サイズが小さめ

が特徴です。

スニーカー用のブラシは大きいものも少なくないですが、こちらはコンパクトで手のひらサイズ。

そのため、出先などでの持ち運びにもおすすめできるサイズです。

また、毛がかためで1本1本の毛が細かいので底まわりの溝などのホコリを取るのに向いています。

ゴシゴシと洗うほどではないけれど、ちょっと汚れが気になるそんなときに使用しています。

Mモゥブレィ 化繊ブラシ

Mモゥブレィの化繊ブラシは、

化繊で毛がかため

天然毛と同じようなブラシの形

泥などの汚れを落としやすい

天然毛の代用としても使用できる

が特徴です。

化繊の毛を使用しているため、天然毛よりもかたいですが革製のお手入れに使用する方もいらっしゃいます。

私は傷が気になるので、天然毛のみを使用しています。

試しに同じように革製をお手入れをし、こちらでブラッシングしたところきれいにつやがでました。

私は主にゴシゴシと洗えないような素材で溝の汚れを取るときに使用しています。

ご紹介しているものは大きいサイズですが、手のひらサイズの小さめも展開されています。

お気に入りのブラシを見つけよう

ここまで普段使用しているブラシをご紹介しました。

革製品の場合、ほこりなどの汚れを取るときには馬毛を使用し、仕上げをするときには豚毛でツヤを出すと言われることも多くあります。

実際私もそのようにしていますが、真逆の方法でブラシを使用する方もおり、決まりはありません。

ぜひお好みのブラシやお手入れ方法を見つけてみてください。